赤ちゃんが自分の髪を引っ張る5つの理由と対策

気になること

赤ちゃんが自分の髪の毛を引っ張っている姿を見ると、「痛くないのかな?」「何か理由があるの?」と心配になりますよね。

何度も繰り返したり、泣きながら髪を引っ張ったりすると、「ストレスなのかな」「病気や発達に関係しているのでは」と不安になる方もいるでしょう。

でも実は、この行動の多くは成長や発達の過程で見られる自然なものです。自分の体への興味や安心するためのクセ、頭皮のかゆみなど、さまざまな理由が考えられます。

この記事では、赤ちゃんが自分の髪を引っ張る5つの理由や家庭でできる対策、受診の目安まで、わかりやすくご紹介します。

  1. 赤ちゃんが自分で髪の毛を引っ張る5つの理由
    1. 理由1:探索・興味 — 手や髪への「触れる」発達的な好奇心(いつから始まる?)
    2. 理由2:頭皮の不快感や湿疹・痛みで触ってしまうケース(泣くサインとしての意味)
    3. 理由3:自己刺激(セルフソージング) — ストレスやイライラで髪を引く場合の見分け方
    4. 理由4:発達段階や成長のサイン(3ヶ月・1ヶ月・1歳での変化)
    5. 理由5:クセ化・習慣化(ミトンやおもちゃの有無が影響することも)
  2. いつからいつまで続く?年齢別の目安と『いつまで』の判断ポイント
    1. 新生児〜1ヶ月・3ヶ月の時期別チェックポイント(生後いつから見られるか)
    2. 6ヶ月〜1歳での変化と『一時的』に終わるケースの見立て
    3. 行動が長引く・頻度が高い場合の見極め方(発達・言葉・成長との関連)
    4. ママの疑問に答える:『いつまで続く?』の現実的な目安
  3. 対策:今すぐできる応急対処と日常での工夫
    1. 代替行動で気をそらす:安全なおもちゃや触感遊びの具体例
    2. ミトンや服で一時的に保護する方法と使うときの注意点(メリット・デメリット)
    3. 頭皮ケアと皮膚トラブルの対処法(保湿・受診の目安)
    4. 泣くときの対応・ママの声かけと言葉がけで落ち着かせるコツ
    5. ママのイライラ・育児ストレス対策(セルフケアと家族の協力)
  4. 長期的対処法と習慣づけ:クセを直す育児のコツ
    1. 一貫した対応と日常ルールでクセを減らす(言葉掛けの具体例)
    2. 発達支援としての遊び・関わり方で成長を促す方法
    3. パパや保育園と共有する対応法:家庭での統一と記録の取り方
    4. 必要に応じた専門支援へ:相談窓口と利用のタイミング(不安を軽くする)
  5. いつ医師に相談する?医師の対処法と診察で聞かれること
    1. 受診のサイン:頭皮の傷・出血・ひどい湿疹がある場合
    2. 発達遅滞や言葉の遅れと関連が疑われるときの診療ポイント
    3. 医師・専門家が推奨する対処法の例(監修情報をもとにした一般的な対応)
  6. まとめ

赤ちゃんが自分で髪の毛を引っ張る5つの理由

赤ちゃんが自分の髪の毛を引っ張る理由は、一つだけではありません。

月齢やそのときの気分、体の状態によって理由はさまざまで、多くは成長の過程で見られる自然な行動です。

 

まずは、どのような理由が考えられるのかを一つずつ見ていきましょう。

理由1:探索・興味 — 手や髪への「触れる」発達的な好奇心(いつから始まる?)

赤ちゃんが自分の髪を引っ張る最も多い理由の一つが、「自分の体への興味」です。

生後2〜4か月頃になると、少しずつ手を思い通りに動かせるようになり、自分の手や顔、耳、髪などを触って遊ぶ姿が見られるようになります。

最初は偶然髪に触れただけでも、「引っ張ると感触が違う」「髪が動く」といった新しい発見が面白くて、何度も繰り返すことがあります。

これは赤ちゃんが周りの世界だけでなく、自分の体についても学んでいる大切な時間です。

手先の発達や感覚を育てる経験でもあるため、機嫌がよく、痛がる様子がなければ、基本的には心配しすぎる必要はありません。

ただし、強く引っ張って髪が抜けたり、頭皮を傷つけたりするようであれば、後ほど紹介する対策を取り入れてあげましょう。

 

理由2:頭皮の不快感や湿疹・痛みで触ってしまうケース(泣くサインとしての意味)

髪を引っ張る原因が、頭皮のかゆみや不快感であることもあります。

例えば、

  • 乳児湿疹
  • あせも
  • 乾燥によるかゆみ
  • フケ
  • 虫刺され

などがあると、気になる部分を無意識に触ったり、髪を引っ張ったりすることがあります。

特に、お風呂上がりや汗をかいた後に頻繁に触る場合は、頭皮にトラブルがないか確認してみましょう。

また、髪を引っ張るたびに大泣きしたり、頭をかゆそうにこすりつけたりする場合は、不快感を伝えようとしているサインかもしれません。

頭皮が赤くなっている、湿疹が広がっている、出血しているなどの症状があれば、小児科や皮膚科へ相談すると安心です。

 

理由3:自己刺激(セルフソージング) — ストレスやイライラで髪を引く場合の見分け方

赤ちゃんの中には、眠いときや不安なときに髪を引っ張ることで気持ちを落ち着かせようとする子もいます。

このような行動は「セルフソージング(自己を落ち着かせる行動)」と呼ばれます。

例えば、

  • 眠る前
  • 抱っこから降ろされたとき
  • 人見知りで緊張しているとき
  • 思い通りにならず泣いているとき

などに見られることがあります。

大人でも緊張すると髪を触る人がいるように、赤ちゃんも自分なりの方法で安心しようとしているのです。

この場合は、無理にやめさせようとするよりも、優しく抱っこしたり、「眠たいね」「安心していいよ」と穏やかに声をかけたりすることで落ち着くことが少なくありません。

ただし、髪が大量に抜けたり、頭皮を傷つけるほど強く引っ張る場合は、一度医師へ相談すると安心です。

理由4:発達段階や成長のサイン(3ヶ月・1ヶ月・1歳での変化)

赤ちゃんが自分の髪を引っ張る時期や理由は、月齢によって少しずつ変わってきます。

それぞれの発達段階を知っておくと、「今の時期だから見られる行動なんだ」と安心できることもあります。

生後1か月頃は、まだ自分の意思で髪を引っ張ることは少なく、腕や手が偶然頭に当たってしまうことがほとんどです。自分では気づかないうちに髪を握ってしまい、手を開けなくなって泣いてしまう赤ちゃんもいます。

生後3〜6か月頃になると、手の動きが発達し、自分の体への興味がぐんと増えてきます。髪や耳、顔を触ることが増え、「触る」「握る」「引っ張る」という一連の動きを楽しむようになります。この時期は探索行動として見られることが多く、成長の一つのサインと考えられています。

生後6か月〜1歳頃になると、眠いときや退屈なときなど、決まった場面で髪を触る子もいます。お気に入りの毛布やぬいぐるみを触って安心するように、髪を触ることが気持ちを落ち着かせる習慣になっている場合もあります。

このように、髪を引っ張る理由は月齢とともに変化します。

機嫌が良く、ほかの発達も順調であれば、多くの場合は心配しすぎる必要はありません。

 

理由5:クセ化・習慣化(ミトンやおもちゃの有無が影響することも)

最初は何気なく始まった髪を引っ張る行動が、いつの間にか「クセ」になってしまうこともあります。

例えば、

  • 眠る前になると必ず髪を触る
  • 抱っこ中だけ髪を引っ張る
  • テレビや絵本を見ながら無意識に触る

など、特定の場面で毎回繰り返すようであれば、習慣になっている可能性があります。

クセになっているからといって、すぐに心配する必要はありません。

赤ちゃんには指しゃぶりやお気に入りのタオルを触るなど、自分を安心させるための習慣が見られることは珍しくないためです。

ただし、髪が薄くなるほど引っ張ったり、頭皮を傷つけたりする場合は、そのまま様子を見るのではなく、代わりに触って楽しめるおもちゃやタオルを渡すなど、少しずつ別の行動へ誘導していくことが大切です。

また、周囲の大人が「ダメ!」と強く叱ると、かえって意識してしまい、行動が増えることもあります。

まずは赤ちゃんがどんな場面で髪を引っ張るのかを観察し、原因に合わせて無理なく対応していきましょう。

いつからいつまで続く?年齢別の目安と『いつまで』の判断ポイント

赤ちゃんが自分の髪を引っ張る行動は、多くの場合、一時的に見られるものです。

しかし、「いつから始まるの?」「いつまで続くの?」と気になる保護者の方も多いでしょう。

ここでは、月齢ごとの特徴や、様子を見てもよいケース、受診を考えたいケースについて解説します。

新生児〜1ヶ月・3ヶ月の時期別チェックポイント(生後いつから見られるか)

新生児の頃は、自分の意思で髪を引っ張ることはほとんどありません。

腕や手が反射的に動き、偶然髪をつかんでしまうことはありますが、これは新生児ならではの自然な反応です。

生後1か月頃になると、手を口や顔の近くへ持っていく動きが少しずつ増えてきますが、まだ髪を意識して触る赤ちゃんは多くありません。

そして、生後3〜4か月頃になると、手先の動きが発達し、自分の体に興味を持ち始めます。

この頃から髪や耳、顔を触るようになり、髪を握ったり軽く引っ張ったりする姿が見られることがあります。

機嫌が良く、頭皮に異常がなければ、発達の一環として見守ってよい場合がほとんどです。

 

6ヶ月〜1歳での変化と『一時的』に終わるケースの見立て

生後6か月を過ぎると、おすわりやはいはいなど活動の幅が広がり、興味の対象も増えていきます。

そのため、髪を引っ張る行動が自然と減っていく赤ちゃんも少なくありません。

一方で、眠いときや退屈なとき、安心したいときだけ髪を触る習慣が続く子もいます。

1歳頃になると、おもちゃ遊びや体を使った遊びが増えるため、髪を引っ張る時間は徐々に短くなっていくことが一般的です。

ただし、環境の変化や疲れ、体調不良などで一時的に行動が増えることもあります。

少し増えたからといって、すぐに心配しすぎる必要はありません。

 

行動が長引く・頻度が高い場合の見極め方(発達・言葉・成長との関連)

多くの赤ちゃんは成長とともに自然に減っていきますが、次のような場合は一度かかりつけ医へ相談すると安心です。

  • 髪が抜けるほど強く引っ張る
  • 頭皮に傷や出血ができている
  • 一日中何度も繰り返している
  • 呼びかけても周囲への反応がほとんどない
  • 髪を引っ張る以外にも気になる行動が続いている

髪を引っ張ることだけで発達の遅れがあるとは判断できません。

しかし、言葉や運動、周囲との関わりなど、ほかにも気になる様子がある場合は、まとめて相談するとより適切なアドバイスを受けられます。

「気になるけれど受診するほどなのかな」と迷う場合でも、かかりつけの小児科で相談してみると安心につながります。

 

ママの疑問に答える:『いつまで続く?』の現実的な目安

「このままずっと続いたらどうしよう」と不安になるかもしれませんが、多くの場合は成長とともに自然に減っていきます。

探索行動が目的なら、興味の対象が広がるにつれて別の遊びへ移っていきますし、安心するためのクセであっても、言葉や遊びの幅が広がることで少しずつ落ち着いてくることが多いです。

もちろん、赤ちゃんによって個人差はあります。

数週間で気にならなくなる子もいれば、1歳頃まで続く子もいます。

大切なのは、「いつまで続くか」だけに注目するのではなく、髪を引っ張る強さや回数、赤ちゃんの機嫌や発達全体を見ながら様子を見守ることです。

心配なことがあれば、一人で抱え込まず、小児科や地域の保健師さんに相談してみてください。早めに相談することで、不安が軽くなることも少なくありません。

対策:今すぐできる応急対処と日常での工夫

赤ちゃんが自分の髪を引っ張る姿を見ると、すぐにやめさせたくなるかもしれません。

しかし、多くの場合は無理に止めるよりも、原因に合わせて対応することが大切です。

ここでは、家庭ですぐに取り入れられる対策をご紹介します。

代替行動で気をそらす:安全なおもちゃや触感遊びの具体例

髪を引っ張る理由が「触ってみたい」「感触を楽しみたい」という探索行動であれば、別のものに興味を向けられるよう工夫してみましょう。

例えば、

  • 凹凸のある歯固め
  • タグやリボンが付いた布おもちゃ
  • 握りやすいラトル
  • やわらかいガーゼハンカチ
  • シリコン製のおもちゃ

などは、手で触る楽しさを味わいやすく、髪への興味が自然と減ることがあります。

また、抱っこ中に髪を引っ張る場合は、お気に入りのおもちゃを持たせたり、歌を歌ったりして気をそらすのもおすすめです。

無理に取り上げるのではなく、「こっちも楽しいよ」と別の遊びへ誘導する気持ちで関わると、赤ちゃんも受け入れやすくなります。

 

ミトンや服で一時的に保護する方法と使うときの注意点(メリット・デメリット)

髪を強く引っ張ってしまい、頭皮を傷つけそうな場合は、ミトンを一時的に使う方法もあります。

ミトンを使うことで、髪をつかみにくくなり、傷や抜け毛を防げることがあります。

ただし、長時間の使用はおすすめできません。

赤ちゃんにとって手で触ることは大切な発達の一つです。常にミトンを着けていると、手先を使う経験が少なくなってしまう可能性があります。

使用する場合は、

  • 寝る前だけ
  • 頭皮の傷が治るまで
  • 強く引っ張る時間帯だけ

など、必要な場面に限定するとよいでしょう。

また、暑い時期は蒸れやすいため、こまめに手の様子を確認してください。

 

頭皮ケアと皮膚トラブルの対処法(保湿・受診の目安)

頭皮の乾燥や湿疹が原因の場合は、まず皮膚の状態を整えることが大切です。

赤ちゃん用の低刺激シャンプーで優しく洗い、洗い残しがないようによくすすぎましょう。

お風呂上がりに乾燥しやすい場合は、頭皮にも使える保湿剤を使用すると、かゆみが和らぐことがあります。

また、

  • 赤みが強い
  • 湿疹が広がっている
  • ジュクジュクしている
  • 出血している
  • フケが大量に出る

といった症状がある場合は、自己判断せず、小児科や皮膚科で診てもらうことをおすすめします。

原因が湿疹や皮膚炎だった場合、適切な治療で症状が改善し、髪を引っ張る行動も減ることがあります。

 

泣くときの対応・ママの声かけと言葉がけで落ち着かせるコツ

眠いときや不安なときに髪を引っ張る赤ちゃんには、安心できる関わりが何より大切です。

「ダメだよ」と強く注意するよりも、

  • 「眠たくなったね」
  • 「大丈夫だよ」
  • 「ママがいるよ」

と優しく声をかけながら抱っこしたり、背中をトントンしたりすると、気持ちが落ち着きやすくなります。

赤ちゃんはまだ言葉の意味をすべて理解しているわけではありませんが、優しい声や表情から安心感を受け取っています。

落ち着いた雰囲気で関わることが、髪を引っ張る行動を減らすきっかけになることもあります。

 

ママのイライラ・育児ストレス対策(セルフケアと家族の協力)

何度止めても髪を引っ張る姿を見ると、「またやってる…」と疲れてしまう日もありますよね。

毎日繰り返されると、「私の関わり方が悪いのかな」と自分を責めてしまう方もいるかもしれません。

でも、多くの場合、この行動は赤ちゃん自身の成長過程で見られるもので、保護者の接し方だけが原因ではありません。

少し疲れたときは、家族に抱っこを代わってもらったり、赤ちゃんが寝ている間に好きな飲み物を飲んでひと息ついたり、自分を休ませる時間も大切にしてください。

一人で抱え込まず、「今日は大変だったな」と自分をねぎらうことも、育児を続けていくための大切なケアです。

赤ちゃんの成長とともに自然に落ち着くことも多いので、焦らず少しずつ見守っていきましょう。

長期的対処法と習慣づけ:クセを直す育児のコツ

赤ちゃんが髪を引っ張る行動は、すぐにやめさせようとするよりも、毎日の関わり方を少しずつ工夫することが大切です。

成長とともに自然に減っていくことも多いため、焦らず見守りながら、赤ちゃんが安心して過ごせる環境を整えていきましょう。

一貫した対応と日常ルールでクセを減らす(言葉掛けの具体例)

髪を引っ張るたびに毎回違う対応をしていると、赤ちゃんもどうすればよいのか分かりにくくなってしまいます。

例えば、ある日は笑って見守り、別の日は強く止めるという対応が続くと、行動が習慣化しやすくなることもあります。

髪を引っ張り始めたら、

  • 優しく手を離す
  • おもちゃへ興味を向ける
  • 「こっちで遊ぼうね」と穏やかに声をかける

という流れを毎回同じように繰り返すことがポイントです。

まだ言葉の意味を十分理解していない月齢でも、同じ対応を続けることで少しずつ新しい行動を覚えていきます。

一度で改善しなくても、焦らず続けることが大切です。

 

発達支援としての遊び・関わり方で成長を促す方法

赤ちゃんは、手を使って遊ぶ経験が増えるほど、興味の対象も広がっていきます。

髪を引っ張る代わりに夢中になれる遊びを取り入れることで、自然と行動が減ることもあります。

例えば、

  • 積み木を握る・積む
  • 布絵本をめくる
  • ボール遊びを楽しむ
  • 音の鳴るおもちゃで遊ぶ
  • 親子で手遊び歌をする

など、月齢に合った遊びがおすすめです。

また、抱っこだけでなく、一緒に歌を歌ったり、絵本を読んだりする時間を増やすことで、赤ちゃんの安心感にもつながります。

遊びを通してたくさん手を使う経験を積むことが、結果的に髪を引っ張る時間を減らすきっかけになる場合もあります。

 

パパや保育園と共有する対応法:家庭での統一と記録の取り方

保護者によって対応が違うと、赤ちゃんが戸惑ってしまうことがあります。

そのため、家族みんなで対応をそろえておくと安心です。

例えば、

  • 強く叱らない
  • 優しく手を離して代わりのおもちゃを渡す
  • 頭皮に異常がないか確認する

など、家庭内で対応を統一しておくと、一貫した関わりがしやすくなります。

また、保育園に通っている場合は、園でも同じような行動が見られるかを先生に聞いてみるのもおすすめです。

家では頻繁でも園では全く見られない場合もあれば、その逆もあります。

「いつ」「どんな場面で」「どれくらい引っ張るか」を簡単にメモしておくと、原因を考えたり、受診時に説明したりするときにも役立ちます。

 

必要に応じた専門支援へ:相談窓口と利用のタイミング(不安を軽くする)

多くの場合、赤ちゃんが髪を引っ張る行動は成長とともに落ち着いていきます。

そのため、機嫌が良く、発達も順調であれば、過度に心配する必要はありません。

ただし、

  • 頭皮を傷つけるほど強く引っ張る
  • 髪が目立って抜けてしまう
  • ほかにも気になる発達の様子がある
  • 保護者が対応に強い不安を感じている

といった場合は、一人で抱え込まず相談してみましょう。

相談先としては、

  • 小児科
  • 皮膚科
  • 地域の保健センター
  • 保健師さん
  • 子育て支援センター

などがあります。

「受診するほどではないかも…」と思う内容でも、専門家に相談することで安心できることは少なくありません。

赤ちゃんの成長には個人差があります。

困ったときは周りの力も借りながら、焦らず見守っていきましょう。

いつ医師に相談する?医師の対処法と診察で聞かれること

赤ちゃんが自分の髪を引っ張る行動の多くは、成長の過程で見られる一時的なものです。

しかし、中には頭皮のトラブルや皮膚の病気などが関係している場合もあります。

「様子を見ても大丈夫かな?」と迷ったときは、受診の目安を知っておくと安心です。

受診のサイン:頭皮の傷・出血・ひどい湿疹がある場合

まず受診を考えたいのは、頭皮に目立った異常がある場合です。

例えば、

  • 髪を引っ張って出血している
  • 頭皮に傷ができている
  • 赤みや腫れが強い
  • 湿疹やかさぶたが広がっている
  • 強いかゆみで何度も頭をかいている

といった症状がある場合は、小児科や皮膚科を受診しましょう。

頭皮のかゆみや湿疹が原因で髪を引っ張っている場合は、適切な治療を受けることで症状が改善し、自然と行動が減ることもあります。

「少し赤いだけだから」と自己判断せず、気になる症状が続く場合は早めに相談すると安心です。

 

発達遅滞や言葉の遅れと関連が疑われるときの診療ポイント

「髪を引っ張る=発達の問題」というわけではありません。

実際には、多くの赤ちゃんが発達の一環として髪を触ったり引っ張ったりしています。

ただし、

  • 周囲への反応が少ない
  • 視線が合いにくい
  • 名前を呼んでも振り向かない
  • 月齢に比べて気になる様子がほかにもある

など、髪を引っ張ること以外にも心配なことがある場合は、一度相談してみると安心です。

診察では、髪を引っ張る行動だけで判断するのではなく、赤ちゃん全体の発達や生活の様子を総合的に確認してもらえます。

気になることが複数ある場合は、遠慮せず医師に伝えましょう。

医師・専門家が推奨する対処法の例(監修情報をもとにした一般的な対応)

医師や専門家からは、原因に応じた対応が勧められることが一般的です。

例えば、頭皮の湿疹や乾燥が原因であれば、保湿剤や塗り薬で皮膚の状態を整える治療が行われます。

一方、発達の一環として見られる行動であれば、「無理にやめさせようとせず、安全に見守りながら代わりになる遊びを取り入れましょう」と説明されることが少なくありません。

また、眠いときや不安なときに髪を引っ張る場合は、生活リズムを整えたり、安心できる関わりを増やしたりすることがアドバイスされることもあります。

赤ちゃんによって原因は異なるため、「みんな同じ対処法」で改善するわけではありません。

自己判断で悩み続けるよりも、不安があるときは専門家の意見を聞くことが、保護者にとっても安心につながるでしょう。

まとめ

赤ちゃんが自分の髪を引っ張る姿を見ると、「どこか悪いのでは?」と心配になるかもしれません。

しかし、多くの場合は、自分の体への興味や発達、安心するための行動など、成長の過程で見られる自然なものです。

まずは頭皮に湿疹や傷がないかを確認し、髪を引っ張る理由に合わせて、おもちゃで気をそらしたり、優しく声をかけたりしながら見守ってあげましょう。

一方で、頭皮の傷や出血、強い湿疹がある場合や、髪が抜けるほど強く引っ張る場合、ほかにも発達面で気になることがある場合は、小児科や皮膚科へ相談することをおすすめします。

赤ちゃんの成長には一人ひとり違いがあります。

「早くやめさせなければ」と焦る必要はありません。赤ちゃんの気持ちに寄り添いながら、できる範囲で少しずつ対応していくことが大切です。

保護者が安心して見守ることが、赤ちゃんにとっても大きな安心につながります。